ウブロ

成功者の時計として人気の高いウブロ 誕生したのは1979年のこと。スイスのニヨン(Nyon)で、イタリア人のカルロ・クロッコ氏によって創業されました。

その翌年の1980年、当時腕時計の素材として一般的でなかったラバーベルトを使った腕時計「クラシック」を発表。今でこそ、多くの時計メーカーが各種ラインアップを発表しているラバーベルトですが、当時はタブー視される傾向があったため、周囲から猛烈な批判を受け、異端児の烙印を押されてしまいます。

ところが、イタリアのファッション界がウブロの斬新さに注目し、評価したことがきっかけとなり、ヨーロッパの王族を中心に支持を集めるようになりました。とはいえやはり時計業界では異端児とされ、ウブロの市場はニッチな部分に偏りがちでした。

そんな中、2004年には腕時計業界の立役者として知られるジャン・クロード・ビバー氏(世界最古のブランド ブランパンも再建)が創業者のクロッコ氏に代わってウブロのCEOに就任します。その翌年に発表したのが、かの有名な「ビッグバン」でした。

独創性と都会的な洗練を備えた「ビッグバン」は、発表されるとたちまち注目を集め、大ヒットを記録。収益が大幅に増加し、傾きかけていた経営を立て直すことに成功します。

その後も、ウブロの原点ともいえる「クラシック」を見事に再生させた「クラシックフュージョン」。「ビッグバン」の進化形といわれる「キングパワー」や「アエロバン」。やはり「ビッグバン」をベースにしたダイバーズウォッチといわれる「ビッグバンキング」など、

新作を発表するたびに業界の話題を集め、新興ながら老舗メーカーに匹敵する腕時計ブランドに成長しました。