知っておきたい気象観測の基礎知識

気象観測の歴史は太古の昔に始まり、雲や空気の流れを直感的に分析する技術が発達しました。これは観天望気と呼ばれるもので、近代的な観測機器が生まれるまでは、農耕や航行を行うために活用されていました。近代化の時代になると、雨や風の動きを多角的に分析することが可能になったことで、予想の精度も大幅に向上しました。気象観測の結果によって、天気図を作成することが可能になったことで、気圧の動きも含めて明瞭に分かるようになったことも重要です。近代の気象観測では、気球を飛ばして風の動きを調べる方法も開発されました。地上からはレーダーによる気象観測が行われる一方で、宇宙からは気象衛星を用いた画像撮影が行われるため、現在では地球規模で気候変動を調べることが可能になりました。

地上から実施する気象観測の特徴

地上からの気象観測では、主に雨量を調べるためにアメダスが活用されます。アメダスは無人観測施設となるもので、設置されている数は全国で1300ヶ所になります。雨量の他には、気温や風速なども分かることから、身近な気象観測を行う施設として重要視されています。上空の風をピンポイントで調べるために、ウィンドプロファイラという装置も活用されています。ウィンドプロファイラの原理はスピードガンと似たようなもので、上空に向かって電波を発射して、地上に反射してくる周波数の変化を利用して風の動きを調べる形になります。雲の状態を確かめる気象観測では、地上からのレーダー観測も同時に行われています。レーダーを雲に向かって照射すると、雨粒の大きさや強度も分かるため、局地的な豪雨を遠くから調べることができるのです。

気象観測は上空の高い場所や宇宙からも行われる

上空からの気象観測では、ラジオゾンデと呼ばれる気球が使われています。ラジオゾンデを打ち上げることで、気温や風の流れも含めて把握することができます。原始的な調べ方になっていますが、ラジオゾンデの中には高性能のセンサーが内蔵されているため、誤差が少ない状態で調べることができます。ラジオゾンデの気象観測では、最高で30キロ上空まで調べることができます。もっと高い場所から調べるために、宇宙からの気象衛星も活用されています。気象衛星は赤道付近から3万5800キロメートル離れた場所にあり、鮮明な画像を地上に届ける役割を担っています。気象衛星で撮影された画像は、スーパーコンピューターによる計算でも活用されて、気象観測の充実度を大きく支える役割を担っています。