初心者でも楽しくできる気象観測

気象に関する知識が乏しくても、興味さえあれば気象観測が始められます。例えば、季節ごとに様変わりする雲に興味が湧いたなら、そのことを記録しましょう。始めは自己流で構いません。雲の種類も分からないでしょうから特徴を言葉で記述し、それに写真を添えれば完璧です。雲を観測するために空を見上げれば自ずと天気を知ることになるので、雲の記録にその日の天気を書き添えれば観測らしい雰囲気が出ます。ここまでの作業に好奇心を駆り立てられたなら、身近にある道具を集めて、記録するデータの数を増やしましょう。どこの家にもありそうな家庭用の温度計も歴とした観測道具になります。端にも某にも掛からないほど狂っていてはだめですが、もっともらしい値を示すものなら気にすることはありません。機材は後からいくらでもグレードアップできます。これで、今日の天気、雲の形、気温の3データを記録する私設気象観測所が出来上がりました。晴れ、曇りなどの言葉を気象用語としてきちんと使い分けたければ、気象庁のサイトで勉強できます。

せっかくなら揃えたい気象関係の資料

雲の写真を撮ることに倦怠感を覚えたら、雲に関する資料を手に入れ、特別な場合を除き平時の写真は割愛します。入手すべき資料は、外でも使えるハンドブック形式の図鑑が理想ですが、ネット上に公開されている写真を教材にしても構いません。営利目的でない個人利用が許されるものを選んでプリントアウトし、個人用のハンドブックを作る方法もあります。むしろその方が勉強になるため、人によってはより高い満足度を得られる可能性さえあって、例えば各地の気象台や管区気象台のサイトに掲載されている写真で良ければ、それを遠慮なく使えます。注意すべきは、雲の形そのものを主体にした芸術系の写真集を選ばないこと。雲を気象の一部として捉えた文献を選ぶことが重要で、そうすれば必ず後の観測の助けになります。また、あまり専門的な文献も避けた方が無難です。あくまでも趣味として続けるなら肩の力を抜いて楽にやるべきで、その過程で湧き上がる疑問はその都度調べて解決する方が断然楽しいからです。

続けるにつれ楽しさが増す気象観測

日課になっている日記も、体調不良や不意の珍事に遭遇して書けない日があります。それと同じで、趣味の気象観測は365日続ける必要はありません。仕事ではないという理由のほかに、気象現象自体がマクロな現象なので、瞬間的な観測値よりも平均的な値の方が利用価値は高いためです。例えば、10月3日と9日の気温データが欠落しても10月の平均気温は算出可能で、10月3日の気温よりも10月の平均気温の方がより高い価値を持ちます。従って、例えば病気のために1週間の観測欠落日ができてしまっても、快気後は気にせず観測を続けてください。既に書いたこと同然ですが、集めた観測データは集計することに意味があります。気象台がやるように、データを年次ごとに比較して、独自の気象を判断する作業は実際楽しいことです。また、2016年の日曜日の晴天率とか15日に雨が降る割合を計算するのも悪くはありません。得られる数字にどれほどの意味があるかは分かりませんが、これらは多くの観測データを持って始めて味わうことができる楽しみ方です。